雨音で目覚める朝。バナナの葉に滴る雨と風に煽られる音がぼんやりから次第に覚醒を促す。寒波の波はピークを過ぎたか、何処かに跳ねた毛布が示す。靴下は揃えて纏めてあった。酔って帰った訳じゃ無い。至極当たり前の事。
雨は降っては止む、上空の雨雲と風次第。洗濯が干せないなぁ。南畑の畝とマンゴーを見、堆肥を土と混ぜ合わせて置く。マンゴーは株下を少し掘って肥料を埋め込んで置く。又、雨粒が大きくなる、一旦避難も水を掛ける手間を省いてくれた。
ブランチに沖縄和出汁モヤシそば。 さつまいも根出しも増えて来た。 雨の合間に残渣、疾病バナナの処分だ。今年のうちと思っていてもいつ急に悪天候に戻るか、リサイクルセンターも予想外の日程で閉まる。枯れきって棘が目立ち出したアセロラの剪定切り枝の山。これらをトラックに積み込む途中で雨が降り戻る。
何度か雨をやり過ごし、積み終えた残渣刈り枝。山は土砂塗れだろうが廃棄に行く。暦がそうさせるのか、押し迫った年末感。山で荷台から最後の幹を投げ、荷台を掃き落として雨中をも凌ぐ充実感。スッキリした。
人生は思い出す情景が生きる糧、多くの情景を加えなが噛み締めて過ごす。としているポリシーだが稀に感じる「充実感の瞬間」も捨てがたい。何かをやり終えた時だ。
又雨が降り戻って来た。
夜は頂いた菊菜で湯豆腐。鶏肉はクリスマス前に食い尽くした。シークワサー酢醤油で熱々豆腐をハフハフ。ご馳走様でした。
