今日、会社を辞めました。(個人忘備録日記です)

不摂生からの疾病 リハビリで価値観が転換 退職しました。

引き篭もり諸国漫遊 Prime

海外、数多の国があるが普段個別にコミュニケーションが無い国々制作の映画、ドラマが最近面白い。 

海外との遣り取り、手続きを生業として来たが、色々なシーンで「常識」の違いに戸惑う事もある。

 

電話で約束事をした上で言葉の行き違いで揉めたり、行き違い防止にメールやCRS(予約システム)で後追い確認をするのが常だったが language problem以外にも抜本的な手順の差異等もあった。 故に海外との差異に興味があり、渡航時も出来るだけ下町ローカルで周囲の遣り取りに耳を澄ませる。映画テレビ視聴も主にその欲求を満たす為。

生活での会話、宗教観、普段の感受性、ローカルコミュニティ(家庭、近所、職場、学校)での感覚や遣り取り、優先順位、習慣や道徳感。

知己が無い国(中東諸国、北アフリカ、旧東欧州、中国奥地、南米等)で異なる宗教の下でも私達と似たような道徳観や儒教的概念を感じ取る事もあり、全く異なる場合もある。シーンに寄って職業モラレが優先されたり否だったり。個人の利害優先だったり名誉だったり。生活に根付いた儒教的価値観、一見的な精神は理解を超えるが、本音は別であったり。日本のテレビドラマも生活様式が全て反映されている とは言えないが、知らない土地でも垣間見る事は出来る。

海外の未知の地方での習慣や感受性、挨拶を返さないと怒る大人、家庭での其々の立ち位置、暮らしの中の宗教。 訪れ無くても多少は知った気になれる。これからの生活では実際にあちこち訪れるのは難しくなるだろう。 

Facebookで稀に「何年前の貴方の投稿」が出て来るが咄嗟にチェックインして記述する機会は海外渡航時が多いので自ずと世界旅行へ誘う。 気にする物が少ない渡航。結局トルコ南部、イズミールからクレタ島、対岸のリビア、エジプト、イスラエルレバノン、シリアを望む機会は、、困難だろう。

帰って来る、かつての日常 は在るのだろうか。

 

Amazon primeでも「イスラエル」「チリ」等で検索して観る。 通常の生活や「大切にしているもの」を感じ取れる作品は結構多い。最近では「ミラル」Miral という映画。パレスチナ寄りだがオスロ合意前後のエルサレムの日常が淡々と描かれ、大きな作戦や戦闘も無いが日常の不合理や横暴が描かれ、パレスチナのヒンドゥ・ホセイニ女史設立の孤児学校が縦軸、何も投げかけてはいない分、想像、知識欲を掻き立てる。エンディングの何故かルイアームストロング楽曲がいい。 子供が観ても支障ないが「後は其々が考えて、」のイスラエル、インド、フランス、イタリア合作映画。 

直接的な問題提起や残虐シーンは無いが問題の根本の不可思議と解決の難しさを思い知る。パレスチナ人が現実受けている暴挙的占有の解決とイスラエルの歴史的願いとの折り合い、帝国主義の安易な妥協で生まれたので在れば、責務は欧米当事国に在る。 他の現実的なお互いの主張が透ける作品よりソフトで考えると、重い作品。 感じる事は、自分の躊躇や悩みは自ら生んだ小さな事で、絶対的な他者から与えられる問題とは比べるまでも無いちっぽけなもの と考えられる。 

 

独裁者と小さな孫(原題 President)はイラン革命で政権を転覆された大統領の革命時の逃亡劇。グルジア(ジョージア)、英、仏、伊合作。 ほぼグルジア主体の映画。イランのイスラム原理前の様子が普通の国過ぎて今となっては違和感。ただ男尊女卑が根底にあって此れはイスラム以前からなのかと気付かされる。今の欧州か、ややイスタンブール風で予想を上回る程鷹揚な宗教観と独特の風土風習。軽いコメディで終わらない、悲しい雰囲気の変わった映画。日本ではpresidentより独裁者の方が語彙があっている。

2時間程、雑事を忘れてキッチンで何か食しながらボーっと視るには、やや重いが、たまにはいいだろう。今夜は冷えるし。

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