家の片ずけで一番手間の掛かる事。
本の整理だ。 1年手にしていない本が沢山ある。 いつか居る。又、読み返したい。そんな想いが判断を鈍らせる。
かつて仕事で滞在した南国で、リゾートに置いてあるpaperbackを借り、日本語の本が無く、まだましな英語の本を探して読んだが、文字を追いながら自分で句読点を置いて訳していても熱中できず、見当たった日本語の家庭雑誌に移った覚えがあり、「いつかここで貸本屋でもやりたいな-」と思ったのが悪かった。 読み捨てるような娯楽文庫本程手元に残した。
今はデジタルの時代。書籍もデータで簡単に手に入るがビーチで手にするのは紙物だと思ったが、思い切って整理しよう。
捨てるのは偲びなく、せめてbook offに託す事に。売れるとは思わないが、気持ちの問題だ。せめて次の人に渡したい。
まずは登録し、宅配集荷を依頼する。箱詰めは今からだ。 集荷までに判断しよう。
合わせて自室の整理を始め、取り置いてある書類の多さに呆れながら手を下す。
10年、20年前の海外の契約書や発送したDMに宛先リスト、CDロムにフロッピーにWINDOWS95のマニュアルまで。 全部可燃ゴミに出して片付けて行く。 袋が多くなり過ぎたので処理するペースを計画的に、空き部屋にゴミ袋を貯めて徐々に処理して行く。 ここ10年余り、忙しかったとはいえ、己の「捨て下手」に反省する。
そう思いながらも引き出しの奥の箱から出てきた古い手紙や写真にしばし思いを馳せ、己の年の重ね方を再考。
反省かな。 秋の夜風が過ごし易くなってきた夜にふさわしい作業だ。感傷的とは何か違う。終活に近い想いだ。