空港の存在がリスクの元凶になるとは。
関西空港は関西圏、西日本のゲートウェイであり、関西都心部とは成田:都内に近い距離感が適度に不便であり、膝下の経済圏には土地利用、物流捌き、人員確保以外の経済効果は見込め無ず、田舎で不便な田園のままで存在する。 そんな存在感を狙って岬を検討した。単なる田舎で無く空港のあるメリットのみを享受出来れば、と画策したが、見事に裏切られた。 感染症の上陸席巻は正に想定外。観光産業、研究者渡航招聘市場の消滅。逆に伸びた市場、産業もあるだろう。 客観視で俯瞰するとバブル崩壊に匹敵する産業の革変事項なのだろう。 此れまで描いていた近未来、想定していた経済動向。産業の廃退と進化。殆どがリストラしてしまった。
変わらない物は何だろう。
時間を要する人口、年齢分布。此れは以前より文明衰退期のカーブを描き、全体的な縮小と若年層減少が分布状況悪化が止まらない。正に移民受入レベル。少子化解消の掛け声は幻影夢想レベルで中二病の「安心安全の五輪、絆で打ち勝つ」精神論。インフラ、社会制度共に具体策は取られず即物的な一時金配布しか出来ず、社会制度に未来を託す夢が描け無いまま。過去に衰退消滅へ向かう文明やここ半世紀の欧州を参考にすら出来ていない。人間の英知って、この様なレベルで衰退を繰り返しているのか。必要性のある衰退、滅亡かも知れない。見えざる手はどう出るのだろう。
マクロ視点では人口減少、生産的世代の割合減少。国土は変わらない。故に根本的に土地神話は破てる道の途上。不動産購入は間違った選択。 だがミクロ的に己の年齢、今後の自身の経済動向。病気。などの要因により、借家暮らしは選び難い。
既に所有の物件で住むのがベストだろう。幾ばくかの不満は工夫で消化し、夢を抱きながら暮らせたらいい。貯蓄も据え置いて万一に備える。
当初の想定だが、南洋の中で自分らしさを見いだす瞬間は描け無い。だから苦悩する。疾病に至る迄は好きな業界、好きな仕事で集中して働けた。だが自身の健康を省みる事を省いていた。だが死を意識、不随を意識し、生きている間の価値観を省みる機会を得た。全てに満足して生きて行くのは憚れるが、好きな時間、作業、煩わしさの無い環境に身を置きたい。 至極我儘? いいじゃない。リスクはある。