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朝、小鳥の囀りが徐々に音程を成し、鶯らしい音色に纏まった頃、ムクムクと起き出し、昨日運んで壊れた水差部分を補修したばかりのコーヒーメーカーで起き抜けコーヒーを淹れ落とす。香りと似つかわしく無い倉庫部屋を見渡す。　昨夜、動線に掛かるモノを少し片付け、「取り敢えず」収納場所に其々配したが、取り敢えずとはいつまでの事になるやら責任が持てない。「モノ多過ぎ」これに尽きる。

余りゆったりしていられず、急ぎ空荷で吹田に取って返し、残置物の処分に係る。モバイルLan の契約更新も解除し、No wifi生活に入ったので道路の確認は視力、記憶力、想像力。創造力にならないよう記憶で地図を描く。自ずと気軽に冒険は出来なくなり、知った認印をの選びエンジンのおかしな車の為、飛ばさず、程々のルートを選択。「次は直ぐ右折だから、、」等と組み立てるのも久し振りで道路に関する感動や苛立ちも少し懐かしい。2時間程の道のりで帰宅。小型冷蔵庫と洗濯機をリサイクル処分。車に積み込んだ勢いのまま大阪市内北限の処分店に持ち込む。お昼時で道は空いていたがスタッフも少なく、結構待って処分。次いで滋賀に持ち込む物々を積み込み出発。ガーデン、メンテ用品等、マンションでは不要の品々。幾つかの忘れ物を残し。勢いでこなす。滋賀に着いたのは既に夕暮れ時。下ろして急ぎ説明をして夕飯を頂いて吹田へ。滋賀往復では田舎道だが1車線の山道が多く、普通なら楽しめる所だが機関に爆弾を抱え、エンストが頻発していれば焦るばかり。長岡京市や枚方を経て下道で夜半に帰着。エンジンは異音が徐々に大きく成り、数度のエンストが終わりが近いと告げる。明日は瓶缶ダンボール等の廃棄回収日。バスケットに用意していた物に幾つか足して廃棄準備。

ひとつづつ懸念を処理して行く。この為に帰阪した本文を今一度思い出し、島の仲間の気軽な戯言と現状の身の上は余り比べない様に努力する。寒の戻りがスケルトン屋での作業に弱音を呼ぶが「終わらせる」為の1年。

ゴミ処分が済み、9時を待って書類と残置物を郵送。宅配も結構高くつく。荷を発送し、少し気楽になり、そのまま逆方向だが伸び過ぎた髪の散髪に火曜日の午前中に脚を伸ばす。予想に反して小中学生が多く「春休み」の季語様相の理容店を出たのは昼過ぎだった。散髪を待つ間何度か考えた車の処分に中古車屋へ。この時節で以前の様に幾つも競合させる気も値打ちも見いだせず、家の近所でファースト値付けで売却。その脚で今一度地下鉄駅前のカーシェア店で会員登録。後、僅かだがスーツケース等と残置物処理に充てる車を確保。このカーシェアは何年か前に仕事で使い、その時のアプリで家の近所の何処にどんな車があるか概ねチェックしてあった。岬、吹田、滋賀と移動と不具合エンジンがもたらしたエネルギーか。1日で終わらせた。　イヤ、中々終わらない懸念事項がもたらせたエネルギーかも。

吹田の家には寝具も暖房器も既に無い。ガス給湯器が唯一の器具なので仕方無くスーパーでお握りとコロッケを買い求め胃袋を満たす。長い間、調理された物の購入を控えていたのに。少し侘しい。

唯一のエンターテイメント、ラジオが其れを増幅。

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