何度かの冷え込みと雨を跨いで、いつも通り春が来る。
庭の枯れ木も新芽を芽吹き出した。以前なら山茶花の剪定と椿の毛虫避け、笹の発生抑えが忙しい頃。今年の庭はトマト、バジルも種を育てておらず、花を終えた山茶花の枝切りのみで春を迎える。
先週施した毛虫避け薬は椿に作用しているのかよくわからないが金魚達はまだ大人しく元気が無い。春ってそうだっけ？と想いを馳せるが記憶があまり無い。2年前迄は15年程暮らした家なのだが、仕事にかまけて余り見ていなかった。
南庭の山茶花は花を終え、結実、取種を待ちながらも大きく張り出した横枝と上部を剪定。風を通して茶毒蛾避けの粉薬を根元付近に施した。盛花を迎えそうな椿は既に剪定を終えていたので薬のみ。
窓下の砂漠地帯には豆の種を幾つか植えてあるが芽を伸ばすにつれ、似たような麻種の雑草が共に伸びて来た。生物の知恵は素晴らしいと共に憎らしい。
相まって好きになる人の心は複雑。
庭を弄って雑草引きをしながらゴミの収拾を待つ。
僅かなトラックの作業音に門前を見遣ると既に回収中。棚素材の長い集成材、椅子、コデッキ、ガラス片、一通り回収頂いた。09：15 無事回収を確かめ、清正した点と抜け落ちが無いか気になる点、複雑な物だ。昨夜は事務机を担ぎ下ろした疲れが腰に来たが、昨夜は早目に眠くなる自己修復作用が出た。一晩寝み、お陰で朝には忘れる程スッキリ起きた。
人間の本能、回復力も捨てた物では無い。不用品回収を終えてドン曇り空の下で思う。
