素足で気にならないが暗い朝。日射時刻の問題だけだ。夜半一時の雨でバナナは元気そう。
島蕎麦うどん風を頂き薬を仕分詰めておく。少しでも気を抜くと薬分けで仕分箱に過剰や抜け落ちを起こす。剥がれる銀紙に苛立ちながら集中して作業。
足りなくて残し置いた蕎麦を盛って食し、水やり。月桂樹は中々大きくならない。場所が悪かったか。少し横に植えたクサトベラは葉喰いハエと戦いながら順調だ。元々島の株。植え付けたトマト苗もまだ小さい。
アレクセイ・ナワリヌイ氏が亡くなった。ソビエト連邦時の将官学校教師の家に生まれ、ロシア諸民族友好大学で学び、ここ迄は共産主義教育を受けていたがソビエト崩壊の頃に大学を終え、見て経験した事。学友、師、何かが彼の思想に大きな影響を与えたのだろう。 其れ程良く知らないが毒殺を試みられ瀕死状態から帰国した意思の石杖はなんだったのだろう。論説言論、書に触れた事も無い。評価と期待しか知らない方。吉田松陰の死罪同様に意思を引き継ぐ改革者が現れるのだろうか。 モスクワ郊外で幼少期を過ごし、夏は祖母のいるウクライナで過ごしたそうだ。Alexey Navalny彼に現状はどう見えたのだろうか。政党を造り志半ばで去った彼をロシアの人達はどう捉えるのだろうか。
ナポレオンがフランスイタリア皇帝として欧州を席巻、荒らして200余年。プロイセン(ドイツ)をも制しベルリン、ついで没し始めていた斜陽ポーランドを征服した。戦争殺し合いの世は続いている。この頃の記録、書き物を読むと相手の軍を何人殺したかで戦果を表す。まさに殺し合い。進軍に伴う兵站は通り道で調達が当たり前の戦争犯罪が常だった。大砲銃撃が主だったこの頃、補給はどうしたのだろう。収奪か馬、船で運んだか。 スペインを襲った時は当該国も世情が不安定な立憲君主+カトリック国家。つけ入る隙もあっただろうが宗教を敵に苦戦する。どちらも殺戮とテロ、電撃と呼ぶ不意打の殺戮応酬。あれから200余年。変わらない。被害を受け声高に民族封殺を断じていたユダヤは今、隣国と言うか、土地が被る地の先住民子供を殺戮している。なんだそれ。
日が暮れ、ラジオを止めると一瞬静粛。そして虫の高周波が聞こえて来る。混じるのは牛蛙だろうか、爬虫類が多い島なのになんか不思議だ両生類も多い。ヤモリはハエ取り紙に掛かっている。害虫駆除役なので可哀そうだが、良く掛かる。ラジオは小澤征爾を偲んで録音を流す。物悲しいメロディの交響曲だ。