今日、会社を辞めました。(個人忘備録日記です)

不摂生からの疾病 リハビリで価値観が転換 退職しました。

梯子倒れる

正門を入ると直ぐ左右に大振りな松。 中庭やそこかしこに松があり、芝生と松、椿がやたらと多い構内は松食い虫が蔓延る沖縄本島との差を出しているかの。 中庭の松の高枝を梯子頂点から手先で撫で、落葉を落としていた時、不意の突風に煽られ剪定梯子が横向に緩々と倒れた。 咄嗟の事に目前の枝葉を掴んだが支えになる筈も無く、そのまま横向きに地面が近づいた。 その後の事は余り覚えが無い。地上近い植木の枝も掴んだ様だ。 無残にも折れていた。

剪定梯子は横に富士山状に脚が広がり、前後は前に一本脚を広げ、計3点の支点で支えられ、横向には安定しているはずだが地面の傾斜、立っていた高さ、体の向と力点、突風と幾つかの要素が合致して倒れたのだろう。

一瞬の間に「倒れる!」「下は石では無い、芝だ」、「肘膝手足を伸ばすと危険」と、反射的に肘を畳みそのまま梯子ごと真横に倒れた。

梯子の横を先程通り、少し離れた園芸科教室へ向かっていた生徒数人が気付き、咄嗟に「Aer you allrite ? 」と声がけしてきたが眼鏡が何処かに飛んで周りが見えない私はヨロヨロ立ち上がり、芝を払いながら手足の稼働を確認。軽くジャンプして右半身を打ち付けた感覚があるが取り敢えず手足は動くと「大丈夫!shua!」と見えない相手に片手を挙げて返事した。

この時、何が起こり、どうなったのかはっきり理解はしていなかった。取り敢えず眼鏡眼鏡と横山ヤスシ状態で周りを見渡し、目を凝らすと少し離れた所に黒縁ボストンが転がっていた。

眼鏡を掛け、改めて周囲を見渡すと横倒しから手前を下に転がった梯子。「後ろへ転けたのか?」一瞬考えたが右腕右足の外側を打ち付けた痛みはあるが頭部は打っていない。今一度両手両足を点検し、外傷、刃物等は無い。基本素手で葉を落としていたが途中で何度か剪定鋏で遠い枯葉を落とした、この時は素手だった様だ。何度か屈伸して右半身全体に打ち付けた感覚があるが、これといっておかしい関節は無い。 園芸科教室棟を見やると50m程先で生徒が数人長靴に履き替えており、芝の青さと松葉の枯葉、囀る鳥の鳴き声が何事も無かった様に流れ、そよ風から時折吹く突風が転倒を思い出させる。

此処まで一瞬の出来事だ。

払っていた枝を見上げ、途中の五月が一枝折れて地上に落ちているのを確認し。少し佇んだ気がする。

剪定梯子は4m程、梯子の左脚が一瞬浮いて右へ倒れた感覚が蘇り、思い出し身震いをした。

中庭庭園には空池や飾りの岩がそちこちに配され、作業中に「此処で落ちたら死ぬな」と何度か思っており、使わない鋏鎌をいちいち近くの置石の上に置くのは面倒であったが。岩が配され、少し波打つ傾斜もある為、「念の為、、」と思っていた。正解と言うか九死に一生というか。

終業時刻は間も無くだったのでこれを機に片付け出し、動きながら身体をチェックした。打ち付けた右半身は背負いを上手く決められ受け身がやや遅れた様に全体が熱痛い。首、頭、指先は何処も痛くない。 ただ固まって落ちたのか上手く受け身を取って首は丸く固めたのか。知る由も無い。

事件は木曜日に起こり。即ブロクに興すと不安が滲みそうで数日経ってから書いています。

診察、レントゲンも翌日、痛い箇所が判ってから済ませ、結果骨折も無く、打身、捻挫。ご安心ください。 一抹の不安は若い頃、右手を痛め、3軒程の医者に診て貰ったが捻挫と診断され、なかなか腫れ痛みが引かずに苦労したが、10年後に骨折していた事が判った事実。 レントゲンをいくら撮っても見る知識次第との現実。 いまだに腕立て伏せと硬い瓶の蓋開けには痛みと緊張を伴う。

 

1週間経ち、脚も引き摺らなく、痛みも減って来たので書き記している。